イタリアでも東奔西走の記
2012.9.2 その5 ヴェネツィア 
 

ヴェネツィアの大運河にかかる橋は、全部で4つ。
これはそのうちのひとつ、リアルト橋です。
 

      
 

ここからレガッタを観戦しないようにするためでしょうか、運河を見下ろす橋の外側通路は通行止めになっていました。内側通路にはお土産屋さんが軒を連ね、すごい混雑ぶり。この橋も階段になっているので、ベビーカーや車椅子の方は苦労しそうです。

 
      
 

リアルト橋を渡ると、サン・ジャコモ・ディ・リアルト教会に出ました。大時計がすてきです。いったいどれだけ長い時を刻んできたのでしょうか。

 
      
 

しかしこの時計、よく見ると数字がちょっと多すぎるような……。なるほど、24時間時計なのですね。12時に見えますが、本当は18時を指しているのです。
 

石畳の柱廊も、思わず歩きたくなってしまう格好よさです。

 
      
 

その昔、この辺りには銀行、両替店、保険会社などが並び、商人たちでにぎわったのだとか。「ヴェニスの商人」ここにありけり、です。

 

すぐ近くに魚市場があるようですが、そちらへは行かずに、目的もなく「路地と水路と、時々、広場」の街をさまよい歩きます。

 
べたべたに甘そうなお菓子を横目に、イタリアへ来て初めてのジェラートを食べました。観光地なのに、2種類のフレーバーを選べて2ユーロとは、お得です。そしてとてもおいしい!

 
こんなことならミラノでも食べておくべきだったと歯噛みしましたが、毎日ケーキ比率の高い朝食を食べていたので、あれ以上の糖分摂取は危険だったかもしれません。
 

      
 

傾いた鐘楼と、窓辺で熱心にスケッチをするお姉さん。
 

ところで気になったのは、建物に打ちこまれている、これ。
 

   
 

ほら、こちらの建物にも。
 

   
 

遠目には大きなホチキスか絆創膏のように見える鉄の棒、古い石造りの建物が崩れてしまわないように支えているのでしょうか。そこかしこで見かけました。
 

1時間半ほど歩きまわって、大運河にかかるもうひとつの橋、アカデミア橋にたどり着きました。こちらは木製の橋です。ちょうど「歴史的レガッタ」のパレード参加者が、橋の下をくぐっていくところでした。
 

      
 

アリヴェデルチ(さようなら)、また来年。
 


 

アカデミア橋を渡って、ホテルのある側に戻りました。
日が暮れて、水路脇のレストランにも、サン・マルコ広場にも明かりが灯ります。
 

  
 

おいしそうなレストランがたくさんあるのですが、メニューをのぞくと、最低でもひとり2000円からといった様子で、ややお高め。節約のため、軽食を出すお店のパスタとドリンクのセットで、夕食を済ませてしまいました。お値段10ユーロ。
 

さて、ミラノから朝一でヴェネツィアへ移動してきた長い一日も、これでおしまい。歩きくたびれて、もうへとへとです。明日はユダヤ人居住区など、さらに深くヴェネツィアの街へ分け入っていきます。(N)