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イタリアでも東奔西走の記
2012.8.31 その1 ミラノ
昨夜の天気予報どおり、雨の朝です。まずは朝ごはんをいただきましょう。
1階のレストランが朝食会場です。
並んでいるのはハム、チーズ、サンドイッチ、クロワッサン、フルーツ、クッキー、ケーキ、ケーキ、ケーキ、ケーキ……。
ケーキの比率が異様に高いです。野菜はありません。それもそのはず、エスプレッソやカプチーノを飲みながら甘いパンを食べる、というのがイタリア人の朝食スタイルだからです。
郷に入っては郷に従え。朝からおいしくチョコレートケーキをいただきました。
さて、雨の日にはどんなところへ行くのがよいのでしょう。相談しながらホテル内を探検してみました。煉瓦を生かしたイカシた内装です。(もちろん駄洒落です)
アーチもオシャレな窓から見えるのが、落書きされた壁、というのは残念ですが、落書きも文化のひとつだと思えば、極めてイタリアらしい景色と言えるのかもしれません。
雨が小降りになってきたので、ナヴィリオ・グランデに沿って少し歩いてみることにしました。重厚な石造りの建物が、台湾と同じく、ぴったりくっついて建っています。
あ、かわいい落書き。あ、トラムの廃線跡。
あ、初イタリア猫!
カメラをむけると、なに撮ってんだよ、とばかりにこわい顔で駆けてきましたが、本当はなででほしかったようです。
あとで聞いたところによれば、アパートの住民みんなで飼っている猫なのだとか。どうりで人見知りをしないわけです。
こちらのアパートも中庭を囲むようにドアが並ぶ「手すりのついた家」ですが、ほとんどの部屋がお店や工房、アトリエとして使われているようでした。
さあ、雨がやんだので出かけましょう。
まずは最寄りのポルタ・ジェノヴァ駅まで、地下鉄・トラム・バスが乗り放題になる2DAYS PASSを買いに行きます。8.25ユーロ。ガムや新聞などを売る売店、つまり日本で言うところのキオスクが、切符売り場も兼ねています。
駅前には何路線かのトラムが走っているため、空は蜘蛛の巣がはられたような混線ぶり。さらにその上を覆い尽くすどっしり分厚い雲。イギリスか、と行ったこともないのにイメージだけでツッコミを入れたくなってしまいます。
昨日カドルナ駅で見かけたのと同じ型の車両を発見。あちらは1番、こちらは19番のトラムです。観察していると、路線によって使う車両が決まっているようでした。
残念ながら、私たちが乗る2番のトラムは、このレトロ車両ではありませんでした。乗客が多い路線なのか、もう少し近代的な2両続きのトラムです。おっと、打刻を忘れてはいけません。
一番後ろに陣取って、いざ出発進行!目指すはドゥオモです。
その2へつづく。(N)